●健康食品と上手に付き合うために
いわゆる健康食品は『薬』ではありません。
健康の基本は、適度な運動とバランスのとれた食事であり、
保健機能食品はそれを補完する『かもしれない』食品です。
『栄養機能食品』は普段の食事では不足しがちな栄養成分を補う目的で、
『特定保健用食品』はバランスの良い食事を摂りつつ、
健康上気になる点に応じて通常の食品と置き換えるのが良いでしょう。
保健機能食品は、栄養成分の機能や保健用途が表示されており、
一定の効果を期待しても良い食品ですが、
たくさん摂れば良いというわけではありません。
過剰摂取は逆に健康を損なうおそれがあり、摂取目安量を守ることが重要です。
また、他の保健機能食品や健康食品との併用も避けた方が良いでしょう。
それぞれの摂取目安量を守っていても同じ成分を含む製品をいくつも摂れば、
結果として過剰摂取になってしまいます。
また異なる関与成分でも作用機序が同じであれば効果が重なって
過剰摂取と同じ結果を招くかもしれません。
保健機能食品は未病の方を対象とした健康の維持増進のための食品であり、
病気を治す薬ではありませんので、
効果を期待して保健機能食品だけに頼ると治療の機会を逸し、
取り返しのつかない事態を招くかもしれません。
病気の治療中の方や病気の疑いがある方は、医師や薬剤師など専門家と相談しながら、
保健機能食品を利用するようにしましょう。
繰り返しになりますが、健康の基本は、適度な運動とバランスのとれた食事であり、
保健機能食品はそれを補ってくれるものと良く理解し使用しましょう。